若さ以外の光で突き刺して
安田章大さんの誕生日に寄せて
(でもいつも通り自分語り)
まだJKって言って良いのかな
何歳までアイドルやるのかな
若さ以外の光で突き刺して
ねえ、生きてるって感じする?■ックミー、■ックミー/大森靖子
この歌詞のフレーズがふっと頭をよぎったのは「ぼちぼち大事な夜」を見ていた時のことだった。
安田章大さんが、会話の中で、さらりと、「はやく大人になりたかったもんな」というようなことを言った。それを聞いた時、「ああ、安田さんも“若さ以外の光”を求めている人だったのか」と、私は思った。
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関ジャニ∞のことを、なんだかんだ10年以上見ている。
これ以上ないくらい、良い年の取り方をしていると思う。ライブの冒頭、ひとりひとり名前とともに大写しされる顔を眺めながら、いつも思う。
私は三馬鹿合わせて100歳だ〜とともだちと言い合ったりしていたし、「三十路少年」での大倉さんの「俺まだ二十代」が本当だった頃を知っている。今年はもう、丸山さんが40になる。年取ったな〜と思う。彼らも自分も。
関ジャニ∞に出会った時、私はまだ小学生だった。
中学では関ジャニ∞のおかげでともだちができたようなもんだ。ともだちの「変顔して!」うちわ作りをげらげら笑いながら手伝った。昼休みに曲を印象で四季に分類した。ともだちがメモ帳に書いた好きな曲ランキングを何枚ももらった。部活中クルトンのダンスを踊って後輩に「なんですかそれ」と言われた。
高校生の時、渋谷さんと錦戸さんが退所した。
2018年、私は18歳だった。
渋谷さんが「人生の半分」とした36歳の、ちょうど半分だ。
学校から帰ってきて、録画したニュース番組で会見の映像を見ながら、何だかすごく「私もがんばろ」と思ったことを覚えている。
それから、自分は36歳になった時何をどう思うんだろうと思った。だからずっと、36までは頑張って生きてみよ、と思っていた。
それが最近、40代の自分にも興味が出てきた。
最近の関ジャニ∞を見てると、「ちゃんと」年取った顔だな〜と思う。
横山裕が、村上信五が、丸山隆平が、安田章大が、大倉忠義が、「ちゃんと」年を取ったんだなと思う。地に足をつけ、いっぱい苦労して楽しいこともあって、誤魔化したりせずちゃんと年取ってる。良い年の取り方をしてるな〜と思うのは、やっぱりそういうことなんだと思う。
関ジャニ∞を見てると、年を取るのが怖くなくなる。
「ちゃんと」年を取ろうと思う。そのために頑張ろうと思う。
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我ながらおかしな話ではありますが、「STAGE navi vol.80」の11ページ、眼鏡を外して笑顔の安田さんの写真を見た瞬間「うわーーーーー! “安田章大”が“ちゃんと”年を取った顔だ! すげ
ーーーーー!!!」と思った。
それから、ぼち夜を観て、大森靖子さんの「■ックミー、■ックミー」の歌詞が頭をよぎったことを思い出した。
「若さ以外の光」だ、と思った。そう感じたことを書こうと思った。それは本当にすごいことだから。
書こう書こうと思いつつ先延ばしにしていて今日になっちゃったわけですが、先延ばしにしてる期間で観た舞台「少女都市からの呼び声」にも、年を取ることについてのひとくだりがありました。
少女 年って、幾つ取っても同じ顔でいられるんでしょ。
男 バカ、年に勝てる生き物なんてないんだっ。
(中略)
男 うん。そこには短い廻り灯籠が動いているんだ。幾何年たっても、肌がツルンツルンしているというわけにはゆかない。お風呂に入って出りゃ、足の皮はヒワヒワになるし、どんなに美人だろうと、寝起きの顔は幻滅なんてこともあるんだよ。
少女 いいことはどんなこと?
男 きっと、好きな男に会えるだろうよ。
安田さんの演じる田口(男)だったからこそ、私にはこのひとくだりが一層染みた。ものすごい説得力があった。
安田さんは、自身のシワだって「良いでしょ」と言って憚らない。その在り方がとても好きです。本当に、着実に年を取り、「若さ以外の光」で突き刺す権利を得たひとだと思う。
私は、その光を確かに見た。
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最後になりましたが、安田章大さん、39歳のお誕生日おめでとうございます。
関ジャニ∞も、ちょっとせっかちがすぎるような気もしますがほぼ20周年ということで、おめでとうございます。
同じ時代を生きていっしょに年を取ることができて幸せです。本当に、ありがとうございます。
安田さんと関ジャニ∞の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
サンキュ〜✌