私事覚書

君に今、伝えておきたいこと

私はマイクを握らない

 まずは、また懲りもせずに彼ら、関ジャニ∞の話になるが、もうどうしようもないぐらい彼らに育てられて生きてるからちょっと聞いてほしい。それは、私はあの日のことをどうしても裏切りだとは思えない理由だ。裏切りだと思う人の場合は、きっと、今までの言葉は、行動は、なんだったのか。という感情に由来するのだろうから、なぜ私が裏切りだとは思えないのかという答えをシンプルにまとめるなら私はそういった一連の言動を全く信じていなかったからということになり、そしてそれは確かに事実だ。私はそういった点で彼らのことを信頼していた訳ではない。10代からずっと、本当にやりたくてアイドルやってるだなんて、絶対そんなことないとずっと思ってた。彼らが見せてくれるすべてが、本当ではないと思っていた。だから、彼らのことが大好きだけど、大好きでいいのか、彼らは本当にそれを望んでいるのか、大好きだから、ずっと考えていた。今も時々考えるし、あの日も考えてた。でも、その上で私たちの前に立ち続けてくれる彼らの姿が、私たちに見せてくれる姿だけが何よりの事実で、答えだろうと思ったから、私たちが勝手に大好きになって、勝手に救われることを、彼らは許してくれていると思った。そういった点でのみ、私は彼らのことを信頼していた。そしてそう考えた上で、彼らを大好きになったのだ。
 私はアイドルのことを、あえて言葉を選ばないのなら人柱のようなものだと思うこともある。だから、あの日、彼が本当にやりたいことを見つけたこと。それができる環境にいたことが嬉しかった。好きだから。しかも相変わらず才能の存在を信じてない私には、間違いなく彼が自分自身の手で掴みとった彼の環境が、今が、超、最高! 世界に俺が最高だ!!! ってことを見せつけてほしい。成功も失敗も自分で言い張るものだ。どうか前を向いてほしいと願う。そんな彼を、そして彼らを大好きだと思う。やっぱりどうあがいても最高だと思う。誇り以外のなにものでもない。これが今の、私の本当の気持ち。

 彼らのことが好きだ。好きだから、私は彼らに幸せになってほしい。彼らの人生を、彼らのために生きてほしい。好きは全ての理由になる。好きだから、裏切りだとは思えない私がいるように、好きだから裏切りだと思う人もいる。それでいい。なにも間違ってない。君はどう思う? 私はそれが聞いてみたくて、君のことを知りたくて、まずは自分の思ったことと理由を今日も君に届けに来た。


 そもそも握るマイクもないけれど、彼らがこれからもステージに立って、マイクを握ってくれるなら、これから先も私がマイクを握る必要はない。だから私はマイクを握らないで、ここで君と手を繋いでいよう。

 ステージにたつことは、マイクを握ることは、一人でも多くの人へ届けるためのものだ。光は、自然と目に入ってくるものだ。音は、自然と耳に入ってくるものだ。そういったもので、彼らは私に手を伸ばしてくれた。私を拾い上げてくれた。どうせ彼らに拾い上げてもらった人生だ。マイクは彼らに任せて、私はここで君だけのために言葉を並べていようと思う。言葉は意識されないと意味にならない。届かない。だから、言葉は、君が意識する瞬間、君だけのために並べられるのものだ。君だけに届けばいい。そう思って私はよく言葉を並べている。

 君が手を伸ばしてくれたら、ちゃんと繋げる距離に私はいる。だから、よかったら、君からも手を伸ばしてほしい。君を理解したいから。共感はできないかもしれないけど、君が今、何を感じて何を考えているのか。どうしてそう感じたのか考えたのか、できる場所から発信してほしい。理解したい。受け入れたい。そしてできることなら君の力になりたい。お節介しかできないけど、できる範囲でできることをしたい。だから君が今何をしたいか、その気持ちだけが何より重要なんだ。別に私のために、じゃなくていい。未来の自分のためにもなるから。世界に、君は最高だ!!! ってことを見せつけてやれよ!